セキュアベースとは
心が苦しくなっている子どもに必要なもの、
それは「セキュアベースです」
セキュアベースとは、日本語でいうと
「心の安全基地」です。
元々はアメリカの発達心理理学者、
メアリー・エインスワースが提唱した
人間の愛着行動に関する概念のことです。
子どもは親、特に母親との信頼関係が大切で、
信頼関係が結べると、子どもは安心して
外の世界に出て行かれるのです。
2~3歳の子どもがお母さんから離れて
遊んでいるときにふと思い出して、
お母さんを確認してまた遊ぶ姿や
友達と喧嘩をすると、お母さんの元に行き
慰めてもらうと又遊びだす、
そんな姿を見たことがありませんか?
ここに帰れば受け容れてくれる、
と思える心の拠り所です。
つまり、今不登校やひきこもり、摂食障がいなどで
心苦しくなっている子ども達には、
セキュアベースがない状態なのです。
何歳からでもセキュアベースは必要
「愛着」という観点から見ると、0~3歳までの
親との関係性が特に大切だと言われます。
では、3歳までにセキュアベースが築けなかったら
子どもは不安定なままなの??
…と不安になりますよね。
大丈夫です!!
幾つからでも築き直すことはできますし、
大人にもセキュアベースは必要です。
子どものセキュアベースを築き直そうと思ったら
とにかくそのままの子どもを受け容れること。
親の正しさや正論、意見は一旦脇へ置き
子どもの良い面、できている面に目を向け
ありのままの子どもを受け容れ、
子どもを承認していくことで
子どもは信頼感を持つことが出来ます。
あなたにはセキュアベースは
ありますか?
あなたのセキュアベースは誰?
或いはどんな場でしょうか。
セキュアベースは、両親でなくても
なり得ます。
夫、妻、講座の仲間、カウンセラー…
安心安全な場が、誰にでも必要です。