不登校、ひきこもり、摂食障がいからの脱出⑤~幼児退行が始まったら気をつけること

幼児退行とは

下のお子さんができたとき、上のお子さんが
「赤ちゃん返り」をした経験はありませんか?

我が家は長女が、次女が生まれたときに
教科書通りの赤ちゃん返りをしました。

今まで自分だけのお母さんだったのに
突然小さい子が出てきて不安に思って
こうした行動が出るのですね。

もう少し大きくなってからの幼児退行も
不安な気持ちやストレスが原因です。

私たちには、そうしたときに無意識に
自分を守るための心の働き

「防衛機制」と呼ばれるものがあります。
幼児退行は、防衛機制の一つです。

防衛機制による幼児退行

葛藤や脅威を感じる体験をすると、
不安、罪悪感、抑うつなどの感情が起こります。

これを弱めたり、避けることによって
心のバランスを保とうとする働きを
「心の防衛機制」と言います。

幼児退行は、小さい頃に戻ることで
母親の愛情をもう一度感じようとしたり

乳児期や幼児期の楽しかった頃や
両親、祖父母、きょうだいに守られていた

楽しかった頃に戻ってエネルギーを
回復しようとする無意識の反応です。

幼児退行が始まったら注意すること

子どもを受け容れなければ。
辛い気持ちを抱えているのだから、
子どもの望む通りにしなければ。

そんな気持ちが湧いて来るでしょうし、
周囲からも「今は望む通りにしたら」など言われて

とにかく母親は子どもの望む通りに
してしまうことがよくあります。

受け容れる、という点では間違いではないのですが
実はここに落とし穴があることも確かです。

まず、「受け容れる」のと「言いなりになる」のは
全く別物だということです。

嫌悪感を持ちながら、言われた通りにしても
子どもは親の気持ちを読み取ります。

受け容れるのはあくまで、子どもの
「つらい気持ち」です。

特にスキンシップは注意が必要です。

握手やハイタッチをする、軽いハグをする、
と日常交わされる程度のスキンシップは
もちろん問題ないのですが。。。

子どもと同じ布団で寝る
赤ちゃん扱いをする
過剰なスキンシップをする

こうした行為は、実は退行を助長する
ことになってしまうのです。

これを知らないカウンセラーさんも多く
私のところにいらした方で

「前のカウンセラーさんに、どんなことでも
 要求は受け容れなければいけないと言われた」

とおっしゃり、その頃には退行がかなり進み

さらに、退行が進むと今度は。。。

暴力に変わってしまうことがあるのです。

幼児退行かな?と思ったら

例えば顔にペタっと何かが貼りつくと
近すぎて見えないですよね。

それと同じで、親子関係は近すぎて
見えないことがたくさんあるのです。

幼児退行が始まっている親子は特に
お互いの距離が近すぎることが問題です。

自分たちだけで何とかしようと思うのは
大へん危険です。

幼児退行、暴言暴力にも詳しい
医師やカウンセラーに相談しましょう。

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