新学期がスタートし、不登校のお子さんを持つ親御さんはドキドキザワザワしていませんか?
お子さんが、新学期から「学校に行く」と言っていても、初日から行けなかったり数日登校してまた行けなくなったりといった状況は、実はよくあることなんです。
お子さん自身も「がんばりたい」と思っているのに、思うようにいかない場合が多いかもしれません。

不登校のお子さんは新学期がとても不安です。ですから、学校に行けないのも「想定内」にしておいてくださいね!
新学期がスタートしたこの時期、不登校のお子さんに対する親の向き合い方をお伝えします。ぜひ、最後まで読み進めてください。
不登校のお子さんが新学期に感じる不安とは?
新学期が始まって、不登校のお子さんはどんな気持ちでいるのでしょうか?
「学校に行きたい!」
「今度こそ毎日登校しよう!」
といった意欲が湧くこともあれば
「またうまくいかなかったらどうしよう…」
と不安が強くなる場合もあります。
特に、以前「がんばって行ったけれど続かなかった」といった経験があるお子さんは、新学期を迎えること自体にプレッシャーを感じているかもしれません。
クラス替えや新しい先生との関係も、不登校のお子さんにとって大きな不安要素です。久しぶりに登校しても「自分の居場所があるのかな?」「担任の先生はどんな反応するだろう?」と、まだ起きていない未来の出来事を想像してしまうのです。
たとえ、新学期初日に登校できても、翌日また行けなくなるのは珍しくありません。「昨日はがんばれたけれど、今日はなぜか身体が動かない…」といった波があるのは、不登校の特徴でもあります。
また、新学期は親御さんも「今度こそ!」と期待してしまいがちですよね。しかし、お子さんの心の中にはこうした不安や葛藤が渦巻いていると理解して、焦らずにいてくださいね。
不登校のお子さんって、親の期待を敏感に感じ取っています。「今度こそちゃんと通えるよね?」「また休むの?」など、たとえ言葉にしていなくても、親の表情や態度から察してしまうもの。そして、そのプレッシャーに耐えられなくなったとき、お子さんは本音を言えなくなってしまうのです。



親御さんは、このようなお子さんの気持ちを理解してあげてくださいね。
不登校のお子さんに親御さんができることって?
新学期を迎え、不登校のお子さんが「今度こそがんばる!」と意欲を見せてくれたら、親御さんとしては応援してあげたいですよね。
ですが、その期待が大きくなり過ぎると、行けなかったときに親御さんの残念な気持ちが態度に出てしまうことがあります。
「やっぱりダメだったか…」
「せっかくがんばっていたのに…」
と落胆してしまうと、お子さんは親御さんのがっかりした表情や態度を敏感に感じ取り、やっぱり自分はダメなんだと思い込んでしまいます。親御さんの気持ちが、お子さんにとってどれほど大きなプレッシャーになるかを知っておいてください。
「大丈夫だよ」「無理しなくていいよ」と言葉では伝えていても、親御さんの表情に落胆やがっかりした気持ちがにじんでいたら、お子さんはそちらを受け取りますからね。
そこで、私が親御さんにお願いしたいのは「想定内を増やす!」です。
たとえば
- 登校できたけれど、また行けなくなるかもしれない
- がんばると言っていたけど、やっぱり無理かもしれない
そんな展開も、あらかじめ想定しておいてほしいのです。
行けたらラッキー!行けなかったらエネルギーがまだ足りなかっただけ。そう考えると、親御さんも気持ちが楽になると思いませんか?そして、親御さんが落ち込まなければ、お子さんも自分を責めずに済みますから。
親御さんの気持ちに余裕が生まれると、お子さんも安心できます。大切なのは「学校に行けるかどうか」だけでお子さんの価値を決めないこと。
お子さんにとっても親御さんにとっても、新学期は挑戦の時期。うまくいかなくても、それを「想定内」と受け止めながら、引き続き見守ってあげてください。
不登校のお子さんの安心安全の場を作る
不登校のお子さんにとって、家庭は「心を回復させる場所」です。学校という外の世界で傷ついた心を癒しエネルギーを蓄えるためには、親御さんが安心できる環境を整えてあげることがとても大切。
ここで意識してほしいのが「セキュアベース」を作ることです。お子さんにとっての安心安全の場所があれば、エネルギーを貯めて自ら動き出しますから。
「困ったときに戻れる場所がある」「受け止めてもらえる安心感がある」このような環境を整えておくのは本当に大切です。ご家庭がお子さんのセキュアベースになっているか、考えてみてくださいね。
セキュアベースについては、こちらのブログでもくわしく書いています。
まとめ | 不登校のお子さんが新学期に行けなくなるのは想定内です!
新学期は、不登校のお子さんにとっても、親御さんにとっても、期待と不安が入り混じる時期ですね。「今度こそ行けるかもしれない」「またがんばってみようかな」と思う日もあれば、いざ始まってみると「やっぱり無理だった」と感じる場合もあります。
でも、お子さんが新学期に行けなくなるのは、決して残念なことではありません。むしろ、回復の過程ではよくあることなんですよ。ですから「想定内」にしておくことが大切!
最初は行けても、しばらくするとエネルギーが切れてしまう場合もあるし、がんばりすぎた反動で、また動けなくなる日もあります。このように「行ける日もあれば、行けない日もある」のはよくあることですから。
親御さんとしては、このままで大丈夫なの?と不安になる日もあるでしょう。でも、今は成長の途中だと捉えてくださいね。学校に行けるかどうかではなく、今のお子さんにとって必要な時間を過ごせているかに目を向ける姿勢が大切です。



親御さんがリラックスし笑顔でいると、お子さんも安心できますよ。
完璧を求めず、少しずつ「想定内を増やす」意識を持ちながら、お子さんのペースを見守っていきましょう。
こちらのYouTubeでもお話していますので、ぜひご覧ください。


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