不登校のお子さんが、スマホばかり見ている姿に悩んでいませんか?「学校に行かずにスマホばかり」「取り上げたほうがいいの?」と感じる親御さんは多いでしょう。
スマホは、単なる娯楽ではなく、不登校のお子さんにとって「逃げ場」や「社会とのつながり」を保つ大切なツールになっている場合があります。無理にやめさせると、逆にストレスが増し、親子関係が悪化することも。

不登校のお子さんが、なぜスマホを手放せないのか? そして、親御さんができる適切な対応についてお伝えします。
お子さんの気持ちを理解しながら、スマホとの付き合い方を見直していきましょう!
不登校の子どもがスマホを手放せない理由
不登校のお子さんがスマホを手放せないのには、いくつかの理由があるんです。スマホはお子さんにとって単なる娯楽ではありません。現実逃避の手段であったり社会とつながるツールであったりもするんです。
親御さんが「スマホばかり…」とため息をついてしまうのは自然なことです。しかし、その背景にあるお子さんの気持ちも想像してみてください。
学校に行けないお子さんは、日々さまざまな不安や孤独を感じています。
「みんな学校に行っているのに、自分は行けない」
「周りにどう思われているのだろう?」
といった気持ちが募る日もあるでしょう。
そのようなとき、スマホは心の負担を一時的に軽くするツールになります。夢中になれるゲームの世界では、学校のことを考えなくて済みますからね。学校に行っていない自分に罪悪感を抱えているお子さんは、スマホを見ている間はその気持ちを忘れられます。
また、SNSでは自分の気持ちを吐き出したり、気の合う人とつながったりして現実の孤独を忘れられます。学校に行かなくなると、友達と直接会う機会が減り、孤立しやすくなるもの。
しかし、スマホがあれば、LINEやSNS、オンラインゲームを通じて友達とつながれます。不登校のお子さんの中には、リアルな友達とは距離を置きつつ、SNSやオンラインの世界で新しいつながりを求める子もいるのではないでしょうか。



同じ境遇の人と知り合うことで、「自分だけじゃない」と思えるようになり、気持ちが楽になるケースもあります。
スマホばかりの不登校生活を改善すべき?
そうはいっても、「このままで本当に大丈夫なの?」と親御さんは不安になりますよね。無理にやめさせようとしたり取り上げたりすると、かえってストレスが増し、親子関係が悪化するケースも!
ですから、「やめさせる」のではなく「上手に使う」意識を持ってみてはどうでしょうか?スマホは、今や生活の一部です。動画を見たり、友達と連絡を取ったり、ゲームを楽しんだり、大人でもしますよね?
お子さんにとっても、息抜きの手段であり、社会とのつながりを持つための大切なツールなんです。そのため、「悪いもの」と決めつけて取り上げるよりも「どうやったら上手に付き合えるか」を考える方がいいと思いませんか?
無理にやめさせると、お子さんは反発するでしょう。使用ルールは、親御さんが一方的に決めるのではなく、お子さんと話し合って決めると納得しやすいかもしれません。
また、親御さん自身も使い方を見直してくださいね。お子さんに「やめなさい!」といいながら、親御さんが手放せないとお子さんが納得しないのはあたりまえです。
食事中は見ない、充電はリビングでするなど、お子さんと一緒にルールを決めてみてはどうでしょうか?ルールは、できるだけシンプルで守りやすいものにするといいかもしれませんね。
厳しすぎるルールはストレスになり、かえって執着を強めることにもなりかねません。スマホは、今の時代に欠かせないツールです。完全にやめさせるのではなく、「どのように使えばいいか」をお子さんと一緒に考えてください。
不登校の子どもたちは「デジタルネイティブ世代」
今の子どもたちは、生まれたときからスマートフォンやタブレットが身近にある「デジタルネイティブ世代」です。生まれた瞬間からデジタルデバイスが身近にある世界で育っています。



私たちが子どもだったころは、スマホがなくても日常生活は成立していましたよね。ですから「スマホは不要」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、今の子どもたちにとっては単なる娯楽だけではないんです。情報収集はもちろん、学習・コミュニケーション といった幅広い役割も。
つまり、スマホはお子さんにとっての「あたりまえのツール」だということ。スマホなしの生活をさせるなんて、今の時代にはそぐわない考え方なのです。
お子さんがスマホに没頭している、依存していると感じてしまうのは、親世代と子ども世代の「スマホとの距離感」が違うからかもしれません。
親御さんの「スマホ=悪いもの」といった価値観を少し変えてみるだけで、親子関係がスムーズになるかもしれませんよ!
まとめ | スマホを「悪者」にしすぎない
スマホは、現代の子どもたちにとって欠かせないツールです。不登校のお子さんにとっては、社会とのつながりを維持したり、ストレスを発散したりするため役割を果たすこともあります。
無理に取り上げたり、制限しすぎたりすると、お子さんは自分の気持ちを理解してもらえないと感じ、親子関係が悪化するケースも。「スマホばかり!」と頭ごなしに叱るのではなく「なぜ手放せないのか?」を理解してあげてくださいね。
そのうえで、お子さんと一緒に「スマホとの付き合い方」を考え、ルールを決めると良いのではないでしょうか。
上手な付き合い方については、以下のの動画でもお話しています。ぜひ、ご視聴くださいね♪
【マツダミヒロさんと対談!】
憧れの!質問家・マツダミヒロさんの「著者対談YouTube」に呼んで頂きました〜✨✨
「魔法の質問」でおなじみ、“質問の力で人生を変える”をテーマに世界中で活動されているマツダミヒロさん😍私も長年大ファンで、今回お声がけいただけて感激でした🥰
🌟対談では
📚拙著『不登校の子どもが本当にしてほしいこと』について、根っこの想いや親としてどんな葛藤があったのか…。じっくりとお話しさせていただきました。
🌱 質問家・ミヒロさんからは、こんな質問をしていただきました!
Q. 娘が不登校になったとき、最初はどんな気持ちだった?
Q. どうして「学校に戻すこと」にあんなに必死になってしまったの?
Q. 親子関係が改善したきっかけは?
Q. 「子どもを信頼する」って、どういうこと?
Q. 信頼関係を取り戻してから、娘はどう変わっていったの?
…などなど、かなりリアルなお話をさせていただいています^^
ぜひご覧いただけたらうれしいです✨