お子さんの不登校に向き合うなかで、夫の理解が得られず孤独を感じていませんか?「甘やかしているだけじゃないのか?」そんな言葉に、心が折れそうになる母親は少なくありません。
お子さんが不登校になると、夫婦の間で考え方が違うなど温度差が生まれやすいもの。
リコ今回は、「なぜ、夫は不登校を理解してくれないの?」についてお伝えします。
夫婦関係はお子さんの心の安定に影響する場合があります。ぜひ、参考にしてくださいね。
なぜ夫は不登校を理解してくれないのか?
お子さんが不登校になると「夫の理解が得られない」と感じる母親は少なくありません。
「いつまで休むんだ?」と現実的な質問ばかりをお子さんに投げかけ、気持ちに寄り添わない姿勢に心が冷えてしまうこともあるでしょう。
夫婦の間に温度差が生まれる理由はさまざまです。そこには、夫なりの葛藤や立場の違いによる感じ方の差が潜んでいると考えられます。
問題解決思考が強いから
男性は「感情」より「解決」を重視しやすい傾向があります。これは、長年の社会的な役割意識や思考パターンが影響しているのかもしれません。
ですから、どうやって学校に戻そうかと、現実的な話ばかりをしてしまいがちなんですね。
「学校はどうするんだ?」
「いつから行くつもりなんだ?」
夫は、悪気があってこのような問いかけをしているのではありません。なんとかしてお子さんを動かそうとするのは、問題解決の思考が強いからだと考えられます。
社会的ストレスがあるから
家庭の経済面を担っている夫は、「仕事をがんばる」=「家族を支える」と考える傾向もありますよね。家族のために仕事を頑張るのは、すごく立派な姿勢だと思います。
そして、仕事をがんばる夫には、社会的ストレスがつきものだと私は思うんです。その仕事のストレスに加えて、お子さんの不登校という新たな問題に直面したら…
おそらく、夫は「感じること」より「考えること」を優先するんですね。家庭内で起きている感情的なやり取りから、無意識に距離を取ろうとするのです。



共感しない夫に対して「無関心」「冷たい」と思ってしまいますよね。でも、内面では問題を解決しようと考えている場合もあるんですよ。
母親が1人で抱え込んでいるから
実は、夫が理解を示せない理由には、母親側の姿勢にある場合も考えられます。
「どうせわかってくれない」
「言っても無駄だから私がやる」
「子どもが傷つくかもしれない」
こうした思いや考えがあると、夫にお子さんの状況を話そうとは思いませんよね。話さないでいると、夫側は何が起きているのかわからないのは当然ではないでしょうか。
しかし、少しでもお子さんの状況や母親の気持ちを共有できれば、夫が動き出すきっかけにもなります。
完全な理解を求めるのではなく、まずは一緒に考えてほしいと相談してみると、夫の姿勢は変わるかもしれません。
夫の理解を得るためにできる3つのこと
お子さんの不登校に悩むなかで、夫に対し「もっと協力してくれないかな」と思っていませんか?けれども現実は、温度差やすれ違いから話し合いがうまくいかない…
夫に理解を求めるには、単に「わかってほしい」と訴えるだけではありません。



相手がどう受け取るか、どんな言葉が届きやすいかを意識してくださいね!すると、少しずつ変化が訪れるかも…
ここでは、夫の理解を得るために母親ができる3つのかかわり方を紹介します。
①「気持ち」を共有する
まず意識してもらいたいのが、お子さんの不登校に対して「私はこう感じている」と自分の感情を話すことです。
「私は、子どもが学校へ行かないのがすごく不安なの」
「私は、どうしたらいいかわからなくて泣きたくなるの」
こんなふうに「私の気持ち」を率直に伝えると、夫の理解が深まる場合もあります。
話しをするときは、相手を責めないでくださいね。「あなたは何もしてくれない!」と、感情的にならないように気をつけましょう。
②「一緒に考えてほしい」と伝える
夫の理解を得るには、「理解して!」「わかって!」と一方的に求めるのではなく、「一緒に考えたい」と伝える姿勢も大切。
「協力して」といわれると、相手は何かしなければならないといったプレッシャーを感じるかもしれません。でも「一緒に考えてほしい」といえば、自分も当事者だという意識が生まれます。
③「小さなかかわり」から始めてもらう
夫に特別な行動を取ってもらう必要はありません。むしろ、日常の中にある「小さなかかわり」が、お子さんの心を支えることになります。
- 一緒にごはんを食べる
- 一緒にテレビを見る
- お子さんと外出する



こうした行動だけでも、お子さんは父親の存在感を大きく感じるものです。
母親が持っておきたい心構え
お子さんが不登校になると、どうしても母親が先回りして動きすぎたり「自分が何とかしなければ」と抱え込んだりしがちです。
そして、思うように協力してくれない夫に対して、つい不満や諦めを感じてしまう…
けれども、母親自身が「夫とどう関わるか」を見直すことってとっても大切なんですよ。考え方の違いから夫を否定するのではなく「違いがあること」を前提に話をしてみてはどうでしょうか?
完璧な一致を目指さなくていい
お子さんの不登校について話し合うとき、「なぜわかってくれないの?」「私と同じ気持ちになってよ!」と思ってしまいますよね。
しかし、夫婦といえども生まれ育った環境は違うので、考え方や価値観は違って当然なんです。不登校に対する考えも、「すぐにでも解決したい」と思う方もいれば「今は様子を見たい」と思う方もいるでしょう。
大切なのは、意見が違うからといって理解していないと決めつけないこと。そして、自分と同じ考え方になってもらおうとするのではなく、違っていても互いの立場や感情を尊重する姿勢を持つことです。
夫の意見や考えを聞いて、一旦素直に受け止めてみてください。もしかすると「その視点はなかったかも」と気づきがあるかもしれません。



少し意識するだけで、話し合いのハードルは下がっていきます。「違いがあって当然」といった前提を持っておくといいですよ。
感謝の言葉が関係を変える
お子さんの不登校に向き合う毎日は、精神的にも体力的にも疲れますよね。そんな日々のなかで「私ばかり頑張っている!」「夫は何もしてくれない…」と感じる瞬間もあるでしょう。
でも実は、夫は夫で何をしたらいいのかわからず距離を取っているケースも多いのです。そんなとき、たった一言の感謝の言葉が、関係を変えるきっかけになる場合も!例えば、
「今日、子どもとごはんを一緒に食べてくれて、ありがとう」
これだけで、夫の気持ちはずいぶん変わるものです。小さなことでも、感謝を伝えてみてください。その積み重ねで家庭の雰囲気に変化が訪れ、やがてお子さんの心も少しずつ落ち着いていきます。
「ありがとう」「助かった」といった感謝の言葉は、相手の価値を認めるものです。
まとめ | 夫の理解を得るには感謝の言葉も大切です
不登校のお子さんに対して、今は夫の理解が得られなくても、伝え方やかかわり方を少し変えるだけで、関係が動き出す場合もあります。
夫婦で完璧に一致した考えを求めるのではなく、違いを認め合う姿勢が大切。夫の考えも尊重しながら、歩み寄りを重ねていきましょう!
夫婦の良好な関係が家庭の雰囲気を暖かくし、それはお子さんのセキュアベースに直結しますからね!


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