お子さんの不登校が始まってから、「兄弟にも影響が出ているのでは？」と心配している親御さんはいませんか？不登校の子どもに手がかかる分、他の兄弟に十分な関心を向けられていないような気がして、罪悪感を抱いてしまう場合もありますよね。
実際、家庭に不登校の子どもがいると、兄弟姉妹にも何らかの影響が現れるケースは少なくありません。「お姉ちゃんも最近元気がない」「弟が学校を嫌がるようになった」といった変化に気づいて、不安になる親御さんも多いでしょう。
リコ兄弟への影響は心配ですよね…でも、親御さんが適切に対応すれば大丈夫です！
今回は、不登校が兄弟姉妹に与える影響と、親御さんができる具体的な対応についてお伝えします。ぜひ、最後まで読み進めてください。
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不登校が兄弟に与える具体的な影響とは？
不登校のお子さんがいるご家庭では、どうしても親御さんの関心が不登校の子どもに集中してしまいがちです。そうすると、兄弟姉妹にはどのような影響があるのでしょうか？
親が自分には無関心だと感じる
兄弟姉妹の立場から見ると、「お父さんもお母さんも、いつもお兄ちゃん（妹など）のことばかり」と感じてしまうもの。「自分は大切にされていないのかな」という寂しさを抱いてしまいます。
家庭の雰囲気にストレスを感じる
不登校が始まると、どうしても家庭全体の雰囲気が重くなりがち。親御さんが心配や不安を抱えていると、その緊張感は兄弟姉妹にも伝わります。
また、不登校の子どもの機嫌や体調に親御さんが左右されるようになると、他の兄弟姉妹は「自分は我慢しなければいけない」と感じてしまいます。
周囲からの質問に困惑する
学校の友達や近所の人から「お兄ちゃん（妹など）は大丈夫？」と聞かれたとき、どう答えればいいのか困ってしまいます。子どもにとって不登校の理由を説明するのは難しいですからね。
自分も学校に行きたくなくなる
「お兄ちゃん（妹など）は学校に行かなくても怒られないのに、なぜ自分は行かなければいけないの？」と疑問を持つ子もいるでしょう。不登校の子が家でゆっくり過ごしている様子を見て、「自分も休みたい」気持ちになることも。
感情の表現が難しくなる
家庭が不登校の問題で大変な時期に、「自分だけでもちゃんとしなければ」と責任感を過度に持ってしまい、自分の悩みや要求を言い出しにくくなる場合があります。「こんな時に自分のことで親を困らせてはいけない」と考えて、本当はつらいのに我慢してしまうんですね。
リコこうした兄弟姉妹の気持ちを理解して、適切にサポートしていくことが大切です。
不登校の兄弟への影響を最小限にするために親ができること
兄弟姉妹への影響を完全になくすのは難しいかもしれませんが、親御さんの工夫と配慮で、その影響を最小限に抑えることは十分可能です。では、具体的にどのような取り組みができるのでしょうか？
兄弟それぞれと個別の時間を作る
不登校の子ども以外の兄弟姉妹とも、1対1で過ごす時間を意識的に作ってみてください。たとえ短時間でも構いません。買い物や散歩、寝る前の読み聞かせなど、「自分だけのための時間」があれば、愛されていると実感できます。
兄弟の感情を受け止める
兄弟が「寂しい」「不安だ」「お兄ちゃん（妹など）ばかりずるい」といった感情を表現したとき、「我慢しなさい」「お兄ちゃんは大変なんだから」と言いたくなるかもしれません。でも、まずはその気持ちをそのまま受け止めてあげてください。
気持ちを共感してあげると、お子さんは自分の気持ちを大切にしてもらえたと感じます。そのうえで、「あなたのことも同じように大切に思っているよ」と愛情を伝えてあげましょう。
家庭のルールを維持する
不登校の子どもがいるからといって、家庭のルールを大きく変える必要はありません。ただし、「お兄ちゃん（妹など）は学校に行かないから家事を手伝わなくていい、でもあなたは手伝いなさい」といった不公平感を与えるようなルールは避けましょうね。
兄姉に責任を負わせない
年上の兄姉は特に、「自分がしっかりしなければ」「不登校の弟（妹）の面倒を見なければ」と考えがちです。でも、兄姉に親の役割を期待するのは酷なことです。「心配しなくていいんだよ」と、折に触れて伝えてあげてください。
専門家への相談も検討する
ほかの兄弟姉妹の様子に大きな変化が見られたり、学校に行きたがらなくなったり、体調不良が続いたりする場合は、専門家への相談も検討してください。不登校支援の専門家へ相談すれば、適切なサポートが受けられます。
リコ不登校の子どもに手がかかる分、兄弟姉妹への配慮が十分でない日があっても、ご自分を責める必要はありません。親御さんができる範囲で、無理のない配慮を続けていくことが大切です。
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兄弟それぞれの立場に応じた配慮のポイント
兄弟への影響や必要な配慮は、その子の年齢や立場によって大きく異なります。それぞれの状況に応じた具体的な配慮のポイントを見ていきましょう。
年上の兄姉への配慮
不登校のお子さんより年上の兄姉は、状況をある程度理解できる分、過度な責任感を持ちやすいかもしれません。「自分がしっかりしなければ」「親を心配させてはいけない」と考えて、本来なら甘えたい気持ちを我慢してしまうこと。
年上の兄姉には、「お兄ちゃん（お姉ちゃん）だから我慢して」といった言葉は避けましょう。年上であっても、まだ子どもに変わりはありませんから。
年下の弟妹への配慮
年下の弟妹は、なぜお兄ちゃんやお姉ちゃんが学校に行けないのか、理解するのが難しい場合があります。「病気なの？」「悪いことをしたの？」と素直に疑問を口にする場合もあるでしょう。
そんなときは、年齢に応じてわかりやすく説明してあげてください。「お兄ちゃん（お姉ちゃん）は今、心が疲れているから、ゆっくり休んでいるんだよ」といった具合に、年下の子どもにも理解できる言葉で伝えることが大切。
同年代・双子の場合の配慮
特に配慮が必要なのが、不登校のお子さんと同年代の兄弟姉妹や双子の場合です。同じクラスや同じ学年にいる場合、友達から質問されてもどう答えればいいかわからないものです。
担任の先生にも事情を説明し、サポートをお願いしておくと良いでしょう。
兄弟間の比較を避ける
絶対に避けていただきたいのが兄弟間での比較です。「お兄ちゃん（妹など）は学校に行けないのに、あなたは毎日頑張って偉いね」といった言葉は、一見褒めているように聞こえますが、実は兄弟間の溝を深めてしまう可能性があります。
それぞれの子どもには、それぞれの良さがあります。比較ではなく、その子自身の頑張りや成長を認めてあげましょうね。
兄弟の自主性を尊重する
兄弟姉妹が不登校の子とどのように関わりたいかは、その子自身に決めさせてあげてください。時には兄弟同士でケンカをする日もあるでしょうし、距離を置きたがることもあるかもしれません。それも含めて、兄弟の関係性なのです。
リコ兄弟姉妹それぞれに個性があるように、必要な配慮も一人ひとり違います。お子さんの様子をよく観察して、その子に合った関わり方を見つけていってください！
まとめ｜不登校の影響を受けても家族の絆は深められる
不登校のお子さんがいると、兄弟姉妹に何らかの影響が現れるのは避けられないかもしれません。寂しさや不安、戸惑いなど、それぞれがさまざまな感情を抱くのは自然な反応ですからね。
大切なのは、そうした気持ちを理解し、一人ひとりに寄り添った配慮をしていくこと。不登校の子どもにばかり関心が向きがちですが、個別の時間を作りそれぞれの頑張りを認めてあげてください。
兄弟姉妹の立場や年齢によって必要な配慮は異なりますが、完璧な対応を目指そうとせず、できる範囲で対応してみてくださいね。
リコ不登校の経験を通して、家族の絆がより深まったご家庭をたくさん見てきました。必ず大丈夫になる時期がやってきます！
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