不登校の子が人目を気にするのはなぜ?|心の仕組みと親の関わり方

「外出しようとすると、急に動けなくなってしまう」
「近所の人と会うのが怖いと言って、玄関から出られない」
「外出できても夜の時間帯だけ、いつも親の後ろに隠れるように歩いている」
そんなお子さんの様子に、戸惑っている親御さんはいませんか。
「不登校になってから、こんなに人目を気にするようになるなんて」と心配されている方もいるでしょう。
実は、不登校のお子さんが人目を気にしやすくなるのには理由があります。今日はその心の仕組みと、親御さんにできる関わり方をお伝えします。
リコ「うちの子だけ?」と不安にならなくて大丈夫ですよ。人目を気にするのには理由があるんです。
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不登校の子どもが人目を気にする理由とは
不登校になると、お子さんの心の中でこんなことが起きやすくなります。
「学校に行けていない自分はダメだ」
「みんなと違う自分はおかしいんじゃないか」
こうした気持ちが積み重なると、自己肯定感——自分はこれでいいんだという感覚——がだんだん下がっていきます。
自己肯定感が下がると「どうせ周りの人も、自分のことをダメだと思っているはずだ」と感じるようになるんです。
これは、自分の心の中にある気持ちが、外の世界に映し出されて見えるという心の仕組みからくるもので、心理学では「投影」と呼ばれています。
自分が自分を責めているから、他の人も自分を責めているように感じてしまう。だから、近所の人とすれ違っただけで「変に思われているかも」と感じたり、外に出るだけで誰かの視線がつらくなったりするんです。
お子さんが人目を気にするのは、わがままでも、おかしいことでもありません。心がそれほど疲れているということなんですよ。
リコお子さんを責めないでくださいね。人目を気にするのは心の仕組みからくるものですから。
お子さんの自己肯定感を回復させる関わり方については、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。ぜひ読んでみてくださいね。

人目が気になるのは心が繊細なあらわれ
「人目が気になる」と聞くと、臆病になってしまったのかな……と心配になるかもしれません。でも、そうじゃないんです。
人目が気になるということは、それだけ周りのことを敏感に感じとっているから。それはお子さんに備わった、大切な感性のあらわれでもあります。
ただ今は、心のエネルギーが空っぽになっている状態。だから外からの刺激をいつも以上に強く受け取ってしまい、外の世界がとても疲れる場所になってしまっているんです。
そうはいっても、親御さんとしては「このままずっと外に出られなかったら…」と不安になりますよね。その気持ち、よくわかります。でも、お子さんの心のエネルギーが貯まってくれば、自然と外の世界と繋がっていきますよ。
リコ繊細なことは、悪いことではありません。今はお子さんの心を守ることが大切です。
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大切なのは安心できる場所を作ること
人目が気になるお子さんに今一番必要なのは、外に出ることではありません。まず家の中で「ここは安心安全の場所だ」と感じられるセキュアベースをつくることです。
セキュアベースとは、何があっても受け容れてもらえる、安心して戻ってこられる場所のこと。その土台があってはじめて、お子さんは少しずつ外の世界に目を向けられるようになります。親御さんが出来る関わり方を3つご紹介しますね。
①「ここにいていい」という安心感を伝える
「少しでも外に出た方がいい」という気持ちはよくわかります。でも今のお子さんにとって、外は心のエネルギーを消耗する場所です。外に出られなくても「ここにいていいんだよ」と伝えることで、お子さんの気持ちは軽くなります。焦らせないことが、回復への一番の近道です。
②うまくいかなくても大丈夫な場所にする
「また外に出られなかった」「やっぱりだめだった」
そんなとき、お子さんは自分を責めています。さらに家の中でも責められたら、ますます苦しくなってしまいます。うまくいかない日があっても、ただ「大丈夫だよ」と受け容れる。それだけで、家の中が本当の意味での安心の場所になっていきますよ。
③一緒にいる時間を大切にする
特別なことをしなくていいんです。一緒にテレビを見たり、お茶を飲んだり、何気ない時間を共にするだけで、お子さんは「自分はひとりじゃない」と感じられます。その積み重ねが、セキュアベースをつくっていきますよ。
リコ完璧な家庭環境をつくろうとしなくて大丈夫です。親御さんがそこにいてくれること、それだけで十分なんですよ。
お子さんにとって大切なセキュアベースについて、こちらの記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひ読んでみてください。

親御さんの安心がお子さんに伝わっていきます
実は、お子さんだけでなく親御さん自身も「人目」を気にしていることがあります。
「不登校の子どもの親だと思われたくない」
「家庭に問題があると思われているかも」
そんな気持ちありませんか?
お子さんは親御さんの気持ちをとても敏感に感じとっています。親御さんが人目を気にしていると、その不安がそのままお子さんに伝わってしまうんです。逆に言えば、親御さんが人目を気にせずにいられるようになると、お子さんの心にもその安心感が届いていきます。
「うちの子はうちの子のペースでいい」
「私は私で大丈夫」
そう思えるようになると、お子さんにも自然と伝わっていきますよ。
リコお子さんのことを心配するあまり、自分のことを後回しにしていませんか?親御さんが人目を気にせずにいられると、お子さんの安心にもつながりますよ。
人目を気にしたり、外出できないお子さんへの具体的な関わり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ|人目が気になるのは心を守ろうとしているから
不登校のお子さんが人目を気にするのは、心のエネルギーが空っぽになり、自分を守ろうとしているからです。わがままでも、臆病でもありません。
大切なのは、外に出ることを急かすのではなく、まず家の中に安心できる場所をつくること。そして親御さん自身も、まわりの目を気にせずにいられることが大切です。
親御さんが穏やかでいられるほど、お子さんの心にも安心感が届いていきます。
まずは今日、お子さんに「無理しなくて大丈夫だよ」「ここにいていいんだよ」と一言伝えてみてください。その安心感の積み重ねが、お子さんの心のエネルギーを少しずつ回復させていきます。
焦らず、ゆっくり。お子さんはきっと自分のペースで、また歩き出しますよ。
リコ一人で抱え込まないでくださいね。悩んだときは、家族心理ニューロアカデミー(ファミニュー)にぜひご相談くださいね。
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