不登校の自己肯定感と劣等感|親の声かけOK例・NG例

不登校のお子さんが「何をやってもうまくいかない…」とつぶやくのを聞いて、胸が締め付けられた経験はありませんか?

不登校になると、多くのお子さんの自己肯定感は少しずつ低下していきます。学校に行けない自分を責めたり、友達と比較して落ち込んだり、将来への不安を抱えたり…「自分には価値がない」と感じてしまうんですね。

そして、この自己肯定感の低下が、さらに不登校を長期化させてしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。

でも大丈夫です。親御さんの適切な関わり方で、お子さんの自己肯定感は必ず回復していきます。

リコ

今回は、不登校の子どもの自己肯定感を回復させるための具体的な方法をお伝えします。ぜひ、最後まで読んでくださいね。

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不登校の子どもの自己肯定感が低下する理由

なぜ不登校のお子さんは、自分自身を認められなくなってしまうのでしょうか。理由を4つに分けて見ていきます。

先にお伝えしておくと、自己肯定感が低下するのは、お子さんが弱いからではありません。むしろ、真面目で責任感が強いお子さんほど、自分を責めてしまう傾向があるんです。

(1)学校に行けない自分を毎朝つきつけられる

いちばん大きいのは、これです。

朝が来るたびに、行けないという事実が目の前に置かれます。しかも毎日。大人でいえば、毎朝「あなたは今日もできませんでした」と通知が届くようなものです。

自己肯定感が低い原因を考えるとき、多くの方は性格や育て方を疑います。でも不登校の場合は、環境のほうが大きいんですね。何もしていなくても、時間が経つだけで自分を責める材料が増えていく。この構造の中にいれば、誰でも自己評価は下がります。

だからこそ、朝の時間帯にどんな空気が流れているかは、思っている以上に大事です。「今日はどう?」の一言を減らすだけでも、この毎朝の通知の音量は下がります。

(2)友達と自分を比べる時間が増える

学校に行っていない時間は、多くの場合ひとりです。そしてスマホがあります。

同級生のSNS、部活の写真、テストや行事の話題。教室にいれば流れていくだけの情報が、ひとりの部屋では何度も見返せてしまう。自己肯定感が低い原因として「比較」がよく挙げられますが、不登校のお子さんは比較の材料に触れる時間が長いんです。

しかも、SNSに流れてくるのは相手のいちばんいい場面ばかり。画面越しの友達は、実際より輝いて見えます。

友達関係そのものに悩みを抱えている場合は、以下の記事もあわせてお読みくださいね。

(3)「頑張れば行ける」という期待がプレッシャーになる

親御さんの期待は、愛情の形です。ただ、受け取る側にとっては採点表になることがあります。

「あなたならできる」「本当はやれる子なのに」。励ましのつもりの言葉が、お子さんには「今のあなたは足りていない」と届いてしまう。自己肯定感が低い原因に親の関わりが挙げられるのは、親が冷たいからではなく、期待が高いからなんですね。

そして厄介なのは、言葉にしていなくても伝わることです。朝そわそわする、制服を目に入る場所に置いておく、学校からの電話のあと表情が変わる。態度は言葉より雄弁ですから。

(4)もともと完璧主義な子ほど落ちやすい

同じ状況でも、落ち込み方には個人差があります。差を作るのは、その子の物事の受け取り方です。

100点でなければ0点と考える。できなかった1つに目が向く。人に頼るのを負けだと感じる。こういう受け取り方をするお子さんは、不登校という状況で自分をとても厳しく採点します。

不登校になるのは、真面目で頑張ってきた子が多いんです。学校で無理を重ねた結果としてエネルギーが切れているのに、本人はそれを「サボっている」と評価してしまう。ここが苦しいところですね。

リコ

自己肯定感が低下するのは、お子さんが弱いからではありません。むしろ、真面目で責任感が強いお子さんほど、自分を責めてしまう傾向があるんです。

自己肯定感と「劣等感」はどう違うのか

ここで、よく似た2つの言葉を整理しておきます。この違いが分かると、関わり方の焦点が定まります。

自己肯定感は、自分に対する評価そのもの。劣等感は、他人と比べたときに生まれる感情です。つまり、劣等感は比較から生まれ、その結果として自己肯定感が下がる、という順番になります。

ですから、比較の量を減らすことが、自己肯定感への最短の一手なんですね。

不登校で生まれる劣等感の正体

劣等感とは、「自分は他の人より劣っている」「自分には価値がない」と感じる感情です。

不登校で劣等感が生まれる理由は、大きく3つです。

ひとつめが、周囲との比較。同級生と自分を比べて「みんなは普通にできているのに、自分だけができていない」と感じてしまいます。

ふたつめが、学力の遅れへの不安。学校に行っていない間も授業は進んでいきます。「追いつけないかもしれない」という思いが日ごとに大きくなっていくんですね。

みっつめが、できないことの積み重ねです。朝起きられない、学校に行けない、勉強ができない、友達と会えない… こんなふうに「できないこと」ばかりが目につくようになり、「自分は劣った人間だ」と思い込んでしまうのです。

劣等感が強いと、些細なことで傷つきやすくなります。親御さんの何気ない言葉も「自分が劣っているからそう言われるんだ」と受け取ってしまうことがあります。

劣等感を抱える子どもの心の中で起きていること

劣等感を抱えているお子さんの内側では、何が起きているのでしょうか。

まず、常に自分と他の子を比較しています。「△△くんは自分よりテストの点数が良かった」というように、比べる相手が絶えず頭の中にいる状態です。

そして多くのお子さんが、「普通」という見えない基準に縛られています。「普通は学校に行けるはず」「普通は友達がいるはず」「普通はこれくらいできるはず」。その「普通」から外れてしまった自分を、劣った存在だと感じてしまうのです。

この「普通」は、実は誰かが決めたものではありません。お子さん自身が知らず知らずのうちに作り上げた基準であることが多いもの。でも、本人にとっては、そこから外れることがとても恐ろしく感じられます。

さらに、劣等感が強いと他の人の成功や幸せを素直に喜べなくなります。友達の良い知らせを聞いても「良かったね」より先に「それに比べて自分は…」が出てきてしまう。この苦しみは、親御さんが思っている以上に深いものかもしれません。

ここで知っておいていただきたいのは、劣等感そのものは悪者ではないということです。劣等感は「本当はもっとこうありたい」という気持ちの裏返しでもあります。どうでもいいことに、人は劣等感を持ちませんから。

「自己受容」と「自己肯定感」の違いを知ると関わり方が変わる

もうひとつ、押さえておきたい言葉があります。自己受容です。

自己肯定感が「自分にはいいところがある」という評価だとすれば、自己受容は「いいところがなくても、この自分でいい」という受け止め方です。評価か、受け止めか。ここが決定的に違います。

なぜこの違いが大事なのかというと、自己肯定感を先に上げようとすると、たいてい失敗するからです。

エネルギーが切れているお子さんに「あなたにはいいところがある」と伝えても、「そんなことない」と返ってきますよね。良いところを探すという行為自体が、評価の土俵に乗ることだからです。評価の土俵にいるかぎり、点数が低い日は自分を責めることになります。

順番はこうです。まず自己受容、そのあとに自己肯定感。「何もできない今のこの子でいい」が先で、「いいところがある」は後。この順番を守るだけで、親御さんの声かけはずいぶん変わります。

そして、これは親御さんご自身にも当てはまります。良い親でなくていい、が先。良い親になろう、は後。ここは記事の後半でもう一度触れますね。

自己肯定感の低下が不登校に与える悪影響

自己肯定感の低下は、単に「気持ちが落ち込む」だけの問題ではありません。不登校の状況をさらに長引かせてしまいます。

まず、新しいことへの挑戦を避けるようになります。「どうせできない」「また失敗する」という思い込みが強まり、一歩踏み出すことがますます難しくなっていくのです。

さらに進むと、外出することすら怖くなってしまいます。「人に会いたくない」「自分の姿を見られたくない」という気持ちが強まり、部屋から出られなくなるケースも。こうなると、本来なら支えになってくれるはずの友達や親戚との関係も細くなってしまいます。

そして見落としがちなのが、親子関係への影響です。自己肯定感が低い状態では、親御さんの言葉を否定的に受け取ってしまいます。励ましの言葉も「どうせ本心じゃない」と感じたり、心配する態度を「自分のせいで迷惑をかけている」と捉えたりして、会話そのものが減っていくんですね。

なお、自己肯定感が低い状態が長く続き、「生きている意味がない」「消えてしまいたい」といった言葉が出てくる場合は、家庭だけで抱えないでください。スクールカウンセラーや児童精神科など、専門機関につながることを優先してくださいね。

下がる→動けない→さらに下がる、という悪循環

この記事でいちばん理解していただきたいのが、この循環です。

自己肯定感が下がる。だから動けなくなる。動けないから、できないことがまた1つ増える。そしてまた自己肯定感が下がる。

不登校の子どもによく見られる「無気力」の正体は、これです。やる気がないのではなく、動くための燃料が循環の中で失われ続けている状態なんですね。

ここで大事なのは、この循環はどこか1か所を止めれば崩れるということです。そして親御さんが手をつけられるのは、「できないことがまた増える」のところではなく、「できないことをどう受け取るか」のところ。

つまり、お子さんを動かして循環を止めるのではありません。動けない状態のままでも自分を責めずにいられるようにする。それが、この循環への正しい介入です。

リコ

自己肯定感の低下は、不登校の回復を妨げる大きな要因です。だからこそ、親御さんの適切なサポートが大きな力になるのです!

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不登校の子どもの自己肯定感を高める親の関わり方

ここからは具体的な関わり方です。4つお伝えしますが、全部やる必要はありません。1つ選んで続けるほうが効果があります。

(1)結果ではなく「やろうとしたこと」に触れる

自己肯定感が下がっているお子さんに「できたね」と言っても、なかなか届きません。できていない日のほうが多いからです。

そこで、触れる場所を変えます。結果ではなく、やろうとした時点に触れるんです。

  • 「今日は起きようとしてたね」(起きられなくても)
  • 「支度しかけてたの、見てたよ」(出かけなくても)
  • 「宿題出してたね」(終わっていなくても)

やろうとしたことは、結果と違って毎日あります。だから毎日認められるんですね。ここが大事なところです。

そして、この声かけには副産物があります。親御さん自身が、お子さんのできていない部分ばかり見る癖から抜けやすくなるんです。

(2)不登校中でも作れる小さな成功体験3つ

成功体験が必要だと言われても、学校に行けない状態でどう作ればいいのか困りますよね。家の中で作れるものを3つ挙げます。

ひとつめは、時間のかからないこと。5分で終わる料理、1問だけの計算、10分の散歩。完結するのに時間がかかるものは、途中で切れると失敗体験になってしまいます。短いほどいいんです。

ふたつめは、結果が形になること。ごはんは食べられる、洗濯物はたたまれる、絵は残る。目に見えるものは、本人が自分で確認できます。

みっつめは、人に見せなくていいこと。誰かの評価がついてくると、また比較の土俵に戻ってしまいます。本人だけが知っている達成でいいんです。

ゲームやイラストに没頭している時間も、この成功体験にあたります。勉強とは関係がなくても構いません。「自分にもできることがある」という感覚の土台は、内容を問わないんですよ。

(3)「誰かの役に立った」経験を家庭の中で作る

自己肯定感には、もうひとつ別の柱があります。誰かの役に立てたという感覚です。

不登校のお子さんは、「自分は家族に迷惑をかけている側」という自己認識を持ちがちです。この認識をひっくり返せるのが、役に立つ経験なんですね。

家庭の中で作るなら、こんな形です。

  • お米を研いでもらう、届いた荷物を運んでもらう
  • 親のスマホやパソコンの操作を教えてもらう
  • ペットの世話を任せる
  • 買い物のとき、どれがいいか選んでもらう

ポイントは、本当に助かる用事を頼むこと。練習用に作った仕事だと、本人にはすぐ分かります。そして頼んだあとは「ありがとう、助かった」で終わらせて、そこから登校の話につなげないこと。ここが守れないと、次から引き受けてくれなくなります。

(4)昨日の本人と比べる習慣をつくる

劣等感を軽くする一手として、いちばん確実なのがこれです。比べる相手を変えます。

他の子と比べない。これは多くの方が意識されています。ただ、比べること自体をやめるのは難しいんですね。人は放っておくと比べる生き物ですから。

そこで、比べる相手を「昨日の本人」に付け替えてしまいます。

  • 「先週より起きるのが早くなったね」
  • 「前は玄関まででしんどかったよね。今日は歩けたね」

そして、ここは親御さんが記録しておくと効果が上がります。本人は覚えていないからです。落ちているときの人間は、良かった日を思い出せません。だから親御さんが覚えていて、後から見せてあげる。それだけで「少しは動いている」という実感が戻ります。

なお、「前はできていたのに」「去年まではちゃんと学校に行っていたのに」という比べ方は逆効果です。同じ「昨日の本人」でも、不登校になる前と比べると劣等感を強めるだけになります。比べる起点は、いちばん落ちていた日に置いてください。

親として比較をやめることを含め、不登校で諦めていいことと諦めてはいけないことを整理すると、関わり方の輪郭がはっきりします。不登校で親が諦めていいこと・いけないこともぜひ参考にしてくださいね。

リコ

自己肯定感の回復には時間がかかりますが、親御さんの日々の関わりが確実にお子さんの心を癒していきますよ!

そのまま使える声かけ例

ここからは、具体的なセリフをお渡しします。考え方は分かっても、明日の朝なんと言えばいいのか。そこで止まってしまう方が多いからです。

OK例:「あなたが元気なのがいちばん」ほか5フレーズ

  1. 「あなたが元気なのがいちばん」
    条件をつけない言い方です。学校でも勉強でもなく、本人の状態そのものを目的に置いています。
  2. 「お母さんはあなたの味方だよ」
    何かをしたから味方、ではありません。立ち位置の宣言なので、本人が何もできていない日でも使えます。
  3. 「そう思ってたんだね」
    同意でも否定でもなく、受け取っただけを伝える言い方。「どうせ自分なんて」と言われたときの、いちばん安全な返しです。
  4. 「今日はどうする? お母さんはどっちでもいいよ」
    選択を本人に返しつつ、どちらを選んでも責めない意思を添えています。
  5. 「助かった、ありがとう」
    役に立った感覚を渡す言葉です。用事を頼んだあとに必ずセットで使ってください。

NG例:「みんなは行ってるよ」ほか5フレーズ

  1. 「みんなは行ってるよ」
    比較そのものです。励ますつもりでも、劣等感を直接強めます。
  2. 「明日は行けるよね?」
    期待の言語化。答えられない質問を投げると、答えられない自分を責める材料が増えます。
  3. 「そんなことないよ、あなたはできる子でしょ」
    否定の否定なので、一見やさしく聞こえます。ただ本人の実感を打ち消しているので、「分かってもらえない」につながりやすい言い方です。
  4. 「学校に行ったら〇〇を買ってあげる」
    条件つきの愛情表現です。「行動しなければ認められない」というメッセージになります。
  5. 「心配で眠れない」
    親御さんの不安をそのまま渡す言葉。お子さんは自分を責める方向に受け取ります。心配は本当のことですから、伝えるなら「心配してる。でもあなたを責めてるわけじゃないよ」と、感情と要求を切り離してください。

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子どもの自己肯定感より先に、親の自己肯定感が削られています

ここまで、お子さんの自己肯定感の話をしてきました。でも、実際のご相談で私がいちばん感じているのは、別のことです。

お子さんの自己肯定感を上げようと必死になっている親御さんの自己肯定感が、先に削られている。

考えてみれば当然なんですね。毎日声をかけて反応がない。工夫しても変わらない。周囲からは何か言われる。そして自分を責める。お子さんが置かれているのとほとんど同じ構造の中に、親御さんもいます。

そして、ここが大事なところです。自己肯定感の低い人から、自己肯定感を渡すことはできません

「あなたはそのままでいい」と伝えようとしている人が、自分に対しては「今のままではダメだ」と思っている。この矛盾は、必ず伝わります。お子さんは親御さんの表情や声のトーンから、言葉の中身より先にそちらを読み取りますから。

だから順番を変えてください。お子さんの自己肯定感を上げる前に、親御さんの自己肯定感を守る。遠回りに見えて、これがいちばん早い道です。

「私の育て方が悪かった」から抜けるために

親御さんの自己肯定感を削っている犯人は、たいていこの一文です。

まず事実として、不登校は親御さんの育て方で決まるものではありません。同じ親に育てられたきょうだいが全員不登校になるわけではありませんし、不登校の子どもの数は年々増え続けています。この数十年で日本の親が急に子育てを下手になった、という説明には無理があります。

とはいえ、理屈で納得しても感情は動きませんよね。ですので、実践的な方法をひとつお伝えします。

「私のせいだ」と思ったとき、その文を言い換えてみてください。「私のせいだ」ではなく「私は責任を感じている」に。

意味が近いようで、まったく違います。前者は事実の主張なので、真偽を争うことになります。後者は自分の感情の説明なので、争いが起きません。そして感情なら、感じたまま置いておけます。

自分を責めることと、責任を持って関わることは別のものです。責めるほうは手放してください。関わるほうだけ残せば十分ですよ。

回復のサイン|自己肯定感が戻ってきたときの5つの変化

最後に、目安をお伝えします。自己肯定感が戻り始めたお子さんには、共通した変化が現れます。登校よりずっと手前に出てくるサインなので、ここを見ていてください。

  1. 自分から話しかけてくる回数が増える
    話す内容は関係ありません。どうでもいい話が出てきたら、それが最初のサインです。
  2. 「どうせ」「べつに」が減る
    自分を守るための言葉が減ってきたということ。防御が要らなくなってきています。
  3. 家の中で移動する範囲が広がる
    部屋からリビングへ、リビングから玄関へ。物理的な行動範囲は、心の状態をよく表します。
  4. 失敗した話を自分からするようになる
    これは大きいサインです。失敗を話せるのは、失敗しても自分の価値が下がらないと感じられているとき。自己受容が戻ってきている証拠です。
  5. 未来の話が出てくる
    「来週」「今度」「そのうち」。時間軸が先に伸びたら、かなり回復しています。

注意していただきたいのは、これらは行ったり来たりするということです。良くなったと思ったらまた戻る。この波は、ほぼすべてのご家庭で起きます。戻ったときに元の関わりに戻さないことが、いちばん難しくて、いちばん大事なところです。

まとめ|不登校の子どもの自己肯定感は親の関わりで回復する

不登校のお子さんが自己肯定感の低下に苦しむのは、決して珍しいことではありません。学校に行けない自分を毎朝つきつけられ、比べる時間が増え、期待がプレッシャーになる。この環境にいれば、誰でも自己評価は下がります。お子さんが弱いからではありません。

劣等感は比較から生まれ、その結果として自己肯定感が下がります。ですから、比べる相手を「昨日の本人」に付け替えることが、いちばん確実な一手になります。

そして順番も大切です。自己受容が先、自己肯定感は後。「いいところがある」より「今のこの子でいい」を先に置いてください。

声かけは、条件をつけないこと。褒め方は、具体的に・その場で・過程に・親の感情として。この4つだけ覚えておけば十分です。

最後に、いちばんお伝えしたいことをもう一度。お子さんの自己肯定感を上げようとする前に、親御さんご自身の自己肯定感を守ってください。自己肯定感の低い人から、自己肯定感は渡せませんから。

自己肯定感の回復には時間がかかります。焦らず、長期的な視点で、日々の関わりを大切にしてくださいね。親御さんの温かい態度は、確実にお子さんの心に届いていますよ。

リコ

お子さんの自己肯定感は、必ず回復します。親御さんが「あなたはそのままで素晴らしい」と伝え続けることが、何よりの薬ですから。

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