不登校で習い事も行けない|続ける?やめる?親の判断基準

お子さんが学校に行けなくなったとき、今まで楽しく通っていた習い事について悩んでいませんか?

「習い事だけでも続けてほしい」
「でも、無理をさせたくない」
「月謝を払い続けるべきか、区切りをつけるべきか…」

という気持ちで、心がゆれ動いているのではないでしょうか。

先にお伝えすると、この習い事問題に「正解」はありません。ただ、考え方の順番と、判断の軸ならあります。

今回は、、逆に「学校は行けないのに習い事には行ける」場合の考え方、続ける・やめる・休むの判断基準、そして先生への伝え方の文例まで、まとめてお伝えします。ぜひ最後まで読み進めてくださいね。

リコ

今回は、習い事も行けなくなる理由も含めて、不登校のお子さんの習い事について親御さんがどう判断すればいいのかをお伝えしますね!

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不登校になると習い事も行けなくなるのは「想定内」

まず、いちばん多いケースからです。学校に行けなくなったお子さんが、大好きだったはずの習い事にも行けなくなる。これは自然なことで、「想定内」にしておいてほしいんです。

学校を休んだ日に習い事へ行けない3つの理由

理由は大きく3つあります。

1つめは、エネルギーの問題です。

習い事も、支度をして、外に出て、人と関わる活動です。学校に行けないほど心のエネルギーが減っている状態では、好きな活動であっても燃料が足りません。わがままではなく、ガス欠なんです。

2つめは、罪悪感です。

「学校を休んだのに習い事には行くなんて」と、お子さん自身が思っています。誰に言われなくても、自分で自分に許可を出せない。真面目なお子さんほど、この理由で行けなくなります。

3つめは、人目です。

習い事には同じ学校の子や、事情を知っている大人がいます。「学校どうしたの?」と聞かれるかもしれない場所は、それだけで足が重くなります。外出そのものがつらい時期もあります。外に出られない状態が続いているときは、不登校で外出できない・外が怖いときの関わり方もあわせて読んでみてください。

こうした状態のサインは、行動に表れます。

  • 「行きたくない」と言っている
  • 習い事の日が近づくと体調が悪くなる
  • 行く前に不安そうな表情をする
  • 行った後にぐったりしている

このサインが出ているときは、親御さんの希望や期待より、今のお子さんの状態を優先してあげてくださいね。

「せっかく続けてきたのに」「お金がもったいない」という気持ちが湧いてくるのも自然ですが、大人の事情よりお子さんの心の健康のほうが大切です

「行けない」と「行かない」は別のサインです

似ているようで、この2つは違います。

「行けない」は、行きたい気持ちはあるのに体が動かない状態です。玄関で固まる、前日は行く気だったのに当日動けない。これはエネルギー切れのサインなので、必要なのは休養です。行けなかったことを責めず、そっとしておいてあげてください。

「行かない」は、本人が選んでいる状態です。「もう興味がなくなった」「あの教室の雰囲気が合わない」。理由を言葉にできることが多く、これは意思表示です。この場合に必要なのは休養ではなく、本人の意思を尊重した話し合いです。

どちらなのかで、親の関わりが変わります。見分けるポイントは、習い事の話題が出たときの表情です。つらそうなら「行けない」、さばさばしているなら「行かない」であることが多いですよ。

リコ

学校に行けなくなったお子さんが習い事に行けなくなってしまう… それは自然なことなんですよ。

学校は行けないのに習い事には行ける──これは矛盾ではありません

逆のケースもあります。学校には行けないのに、習い事には元気に通っている。「どういうこと?」と戸惑ったり、「それなら学校も行けるのでは」と思ったりしていませんか。

なぜ「学校だけ」行けなくなるのか

これは矛盾でも、さぼりでもありません。学校と習い事では、かかる負荷がまったく違うからです。

学校は、朝から夕方まで長時間、大人数の中で、評価され、比較され、苦手な教科も人間関係も全部セットでこなす場所です。一方、習い事は短時間で、好きなことを、自分を受け容れてくれる先生や仲間とやる場所。同じ「外の活動」でも、消費するエネルギーの量が桁違いなんです。

だから、「習い事には行ける」はとても良いサインです。エネルギーが完全に切れているわけではなく、安心できる場所でなら活動できるということ。この火を消さないでください。学校に行けない分を取り返す場ではなく、お子さんの心の避難場所として大事に扱ってあげてほしいんです。

一つだけ注意があります。「習い事に行けるなら、学校も行けるでしょ」とは、決して言わないでください。この一言で、お子さんは「習い事に行くと学校に行かされる」と学習し、最後に残った外との接点まで手放してしまいます。習い事と学校は、別のものとして切り離しておくのが正解です。

「ずるい」と言われたとき、親はどう答えるか

「学校は休んでるのに習い事はずるい」。きょうだいから、あるいは周囲から、こんな言葉が出ることがあります。親御さん自身の心の中に浮かぶこともあるかもしれません。

そんなときは、「ずるい・ずるくない」の土俵から降りてください。習い事は遊びの報酬ではなく、お子さんの回復に必要な活動です。骨折した子がリハビリに通うのを「ずるい」とは言いませんよね。それと同じことなんです。

きょうだいに伝えるなら、「あの子には今あれが必要なの。あなたに必要なものは、ちゃんとあなたに用意するからね」。平等ではなく、それぞれに必要なものを、という説明が納得を生みます。

習い事を続ける?やめる?迷ったときの判断基準

ここからは、迷ったときの判断軸を3つお伝えします。順番に確認してみてください。

1. 本人が「行きたい」と言葉にしているか

いちばん大切な軸です。「行きたい」と言っているなら続ける、「やめたい」と言っているならやめる。シンプルですが、これが基本です。

ただし、注意がひとつ。お子さんが本当の気持ちを言えずにいることがあります。親御さんの期待を感じ取って、本当は嫌なのに「続ける」と言ってしまう。特に、親を悲しませたくないお子さんほどそうします。

言葉と一緒に、表情と体を見てください。「続ける」と言いながら習い事の日の朝に体調を崩すなら、体のほうが本音です。

2. 行った後、家での様子が落ち着いているか

行けているかどうかより、行った後を見てください。

習い事から帰ってきて、表情が明るい、よくしゃべる、機嫌よく過ごしている。これなら習い事はエネルギーの供給源になっています。続けて大丈夫です。

逆に、帰宅後にぐったりして翌日まで引きずる、行った日の夜に荒れる。これは、好きな活動であってもエネルギーの収支が赤字だということです。本人が「行く」と言っていても、頻度を減らすなどの調整を考えてあげてください。

3. 親が「これだけは」と握りしめていないか

3つめは、お子さんではなく親御さん自身に向けた軸です。

「学校がだめでも、習い事だけは」。この気持ち、よくわかります。習い事は、お子さんの日常が保たれている最後の証のように感じられますから。でも、この「これだけは」が強くなると、習い事が親の安心のための活動に変わってしまいます。

お子さんは敏感ですから、「これは自分のためではなく、お母さんを安心させるために通うものだ」と感じ取ります。すると、好きだったはずの習い事が重荷になるんです。

一度、自分に問いかけてみてください。「続けてほしいのは、子どものためか、私が安心したいためか」。後者が混ざっていても、責める必要はありません。気づいていれば、握る力は自然とゆるみますから。

リコ

休むことは、決して悪いことではありません。お子さんにとって必要な時間なんです。

やめる前に「休会」という選択肢があります

「続ける」「やめる」の2択で考えると苦しくなります。その間に「休む」があることを、忘れないでください。

多くの教室には、籍を残したまま休む「休会」の制度があります。月謝が止まるか減額されるかは教室によりますが、まず確認する価値があります。休会の何がいいかというと、「やめた」という喪失体験をお子さんに背負わせずに、エネルギーの回復を待てることです。休んでいる間に気持ちが整理されて、「やっぱり続けたい」「もうやめていい」と、本人の中で答えが明確になることも多いんですよ。

週1回を月2回にする、発表会やテストのある時期だけ休む、といった条件変更も同じ発想です。一度決めたことを変えてはいけない決まりなんて、どこにもありません。

先生への伝え方(そのまま使える文例3つ)

休会や退会を先生にどう伝えるか。ここで悩んで先延ばしになる親御さんが多いので、そのまま使える形でお渡しします。

休会するとき:
「家庭の事情で、しばらくお休みをいただきたいと思っています。本人は続けたい気持ちを持っているので、籍を残せる形があれば教えていただけますか。」

学校のことを聞かれたくないとき:
「本人の体調が安定しない時期で、お休みや遅刻があるかもしれません。本人には学校のことなどをあまり聞かずに、いつも通りに接していただけるとありがたいです。」

退会するとき:
「今月いっぱいで退会させていただきたいと思います。ここまで丁寧に見ていただいて、本人にとって大切な場所でした。落ち着いたらまたお世話になるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。」

ポイントは、不登校の事情を詳しく説明する義務はない、ということです。「家庭の事情」「体調が安定しない」で十分。先生が理解のある方なら、二つめの文例のように「いつも通りに接してほしい」とお願いしておくと、習い事がお子さんの安全地帯として保たれます。

やめると決めたときに、子どもに残しておきたい言葉

お子さんがやめることを選んだら、最後にかける言葉だけ、気をつけてあげてください。

やめるのは「逃げ」ではありません。自分の心を守るための、適切な判断です。だから、「やめるのは逃げじゃないよ」「自分で決められたのは立派だよ」「今のあなたには休むことが必要なんだよ」と伝えてあげてください。

そして、もうひとつ。「またいつでも始められるからね」。同じ習い事を再開してもいいし、全然違うことを始めてもいい。やめることが終わりではないと知っているだけで、お子さんの心はずっと軽くなります。

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続けやすい習い事の「形式」の選び方

回復が進んで「何か始めたい」という気持ちが芽生えてきたお子さん、あるいは新しい習い事を探しているご家庭に向けて、選び方の話もしておきます。

大事なのは、何を習うかより、どんな形式で習うかです。同じピアノでも、形式によって負荷がまったく違います。

通う/オンライン/個別/少人数で何が変わるか

負荷の軽い順に整理すると、こうなります。

  • オンライン個別
    家から出なくてよく、人目もない。いちばん始めやすい形式です。英会話やプログラミングはオンラインの選択肢が豊富です
  • 対面の個別レッスン
    先生と1対1。ピアノや絵画など。人間関係の負荷が最小で、先生さえ合えば長続きします
  • 少人数・ペア
    数人の固定メンバー。合う仲間となら、家族以外との関わりを取り戻す場になります
  • 大人数グループ
    ダンスやスイミングのクラスなど。刺激も大きい分、負荷も大きい。回復の後半向きです

いま消耗が強いお子さんなら、オンラインか個別から。エネルギーが戻ってきたら少人数へ。この順番で考えると失敗が減ります。

大事なのは、小さく始めて、できたという体験を積み重ねることです。

送迎・時間帯・人数──親が先に確認しておく3点

申し込む前に、親御さんが確認しておくといい点が3つあります。

1つめは送迎の負担です。送迎が親御さんの肩に毎回乗る場所だと、親のほうが続きません。不登校のお子さんを支える生活は、ただでさえ親御さんの時間と体力を使います。仕事を調整している親御さんも多いですから、送迎まで無理のない範囲か、先に見積もってください。

2つめは時間帯です。同じ学校の子と顔を合わせにくい時間帯・曜日を選べるか。平日の日中クラスがある教室は、実は狙い目です。

3つめは、先生に事情をどこまで伝えるかです。全部話す必要はありませんが、「休みがちになるかもしれない」ことだけ先に共有できる教室だと、休んだときの気まずさが減り、結果的に長く続きます。

習い事を通して不登校のお子さんに伝えたい大切なこと

最後に、いちばんの土台の話です。

続けるにしても、休むにしても、やめるにしても、その決定を通してお子さんに伝わるものがあります。それは、「あなたの気持ちが最優先される」という体験です。

心が疲弊しているときは無理をしなくていい。やめるのは逃げではない。休むのはさぼりではない。そして、いつでもやり直せる。習い事という小さなテーマを通じてこの体験を積んだお子さんは、もっと大きな決断(学校や進路)に向き合うときにも、「自分の気持ちを言っていいんだ」と思えるようになります。

リコ

習い事をやめても、何かを始めなくても、あなたを応援している。そんな安心感が、お子さんの心の支えになります。

まとめ|正解はありません!あるのはお子さんに合った選択だけ

不登校のお子さんの習い事について、お伝えしてきたことを整理します。

  • 習い事も行けなくなるのは想定内。エネルギー切れ・罪悪感・人目という理由があります
  • 「行けない」(休養が必要)と「行かない」(意思表示)は別のサイン。関わり方が変わります
  • 学校は行けないのに習い事には行けるのは、矛盾ではなく良いサイン。「なら学校も」は禁句です
  • 迷ったら3つの軸で。本人の言葉、行った後の様子、そして親自身の「これだけは」
  • 2択で苦しくなったら「休会」。先生への伝え方は文例をそのまま使ってください

どの選択をしても、それを温かく受け容れてもらえたという体験が、お子さんに残ります。

リコ

正解を探すよりも、お子さんの笑顔を大切にしてあげてくださいね。お子さんが安心して自分らしくいられるよう、温かく見守っていきましょうね!

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【実話】高学歴ママが手放して初めて気づいた子どもの本音

ぜひ、ご覧になってくださいね!

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