「不登校が続くと、引きこもりになってしまうのでは…」とお子さんの末路を心配していませんか?お子さんの未来を思うからこそ、不安が募るのは当然のことです。
しかし、不登校・引きこもりだからといって、お子さんの未来が閉ざされるわけではありません。親御さんのかかわり方次第で、お子さんの未来は大きく変わります。

不登校・引きこもりのお子さんの末路を過度に心配する前に、親御さんに知っておいていただきたいことをお伝えします。
お子さんの未来を前向きに考えるきっかけにしてください。
不登校・引きこもりの末路を心配する親御さんへ
「このまま不登校が続いたら、引きこもりになってしまうのでは……」と、不安を感じている親御さんって多いですよね。私のところに相談に来るほとんどの方が持っている不安といってもいいでしょう。
お子さんが学校に行かなくなり、部屋にこもる時間が増えると、社会に適応できなくなると考え、焦りや心配が募るのです。
ですが、不登校の期間をどのように過ごすかによって、お子さんの未来は大きく変わるんですよ!
不登校のお子さんは、学校に行けない自分に罪悪感を持ったり、まわりと比較して自信を失ったりしている状態です。学校での人間関係や授業についていけない不安など、さまざまな要因が重なり、心が疲れきっているといえるでしょう。
その状態のまま無理に登校させると、さらに心の負担を大きくすることになりかねません。不登校の期間は、決して「何もしていない時間」ではなく、お子さんの心のエネルギーを回復させる大切な時間なのです。
不登校・引きこもりお子さんに必要なのは「今は無理に動かなくても大丈夫」と思える環境です。安心安全の場であるセキュアベースを作るのがとっても大事。セキュアベースがあってこそ、次の1歩が踏み出せるのです。
セキュアベースについては以下のブログで詳しくお伝えしています。ぜひ、こちらも読んでみてくださいね。


不登校や引きこもりの期間が長くなればなるほど、親御さんは不安に思うかもしれません。しかし、これまで不登校を経験した多くの人が、時間をかけて自分の道を見つけています。



「学校に行けない=将来の選択肢が狭まる」わけではありません。
まずは、お子さんが安心できるセキュアベースを整えましょう!
不登校・引きこもりの子の親のかかわり方
お子さんが不登校や引きこもりを経験しても、その後の未来にはさまざまな道が開かれています。高校や大学へ進学しなければ未来が閉ざされるわけではありません。
まずは、進路や生き方についての親御さんの考え方を柔軟にしてくださいね。
今は、従来の学校教育だけが学びの場ではありません。
例えば
- 通信制高校:登校日数を調整できるため、お子さんのペースに合わせて学べる
- フリースクール:学校に通わずとも、安心できる環境で学べる
- オンライン学習:自宅で学びながら、スキルを身につけられる
このように、学校に行かなくても学びの機会はたくさんあり、社会に出る方法も多様化しています。親御さんが「学校に行かないと将来がない!」と決めつけるのは早いのではないでしょうか?
高校に通えなかったお子さんが、高卒認定試験を受けて大学へ進学したという報告を、私はたくさん受けています。学習意欲が出てきたタイミングで学習を始めると、ものすごい勢いで吸収しますからね。
次に、親子のコミュニケーションを見直すのも大切です。不登校や引きこもりのお子さんにとって「親が安心できる存在であるかどうか」はとっても重要!
親御さんが「学校に行けるようにしなければ」と焦るほど、お子さんはプレッシャーを感じ、心を閉ざしてしまいます。
お子さんとコミュニケーションを取るときは、最後まで話を聴くようにしてくださいね。途中で意見を挟まないのがポイントです!



アドバイスも必要ありません。アドバイスは親の思う方向へ導こうとコントロールすることになりますから。
不登校や引きこもりの状態から抜け出すには、親のコントロールではなくお子さん自身が「動いてみよう」と思えること。しかし、そのためにはまず、前述したセキュアベースが必要だということです。
不登校・引きこもりの子の未来を変えるために
不登校や引きこもりって、どうしてもネガティブに捉えてしまいますよね。しかし、一度立ち止まる時間があるからこそ、次のステップへ進めると私は思うのです。
お子さんにとって、不登校や引きこもりの期間は決して何もしていない時間ではなく、自分を見つめる大切な時間なのです。お子さんが「次に進みたい」と思えるタイミングを待ってあげてください。それが、親御さんにできる最大のサポートかもしれません。
そうはいっても、社会に出る日を考えたとき、学校に通っていない期間があると、親としては心配になりますよね…… 親御さんが、不登校や引きこもりの期間を「何もしていない期間」と捉えていると、社会に出るのが遅れてしまうのではないかと不安に感じます。
しかし、必ずしも遅れをとるわけではありません。学校に行かなかったり引きこもったりしていた時間は「心の土台を整え、社会に出る準備をするための期間」だと考えてみてはどうでしょう?お子さんがじっくりと自分と向き合った経験は、将来きっと力になるはずです!
親御さんの思考が変わってくると、それはお子さんに必ず伝わります。どんな子どもも未来を切り拓く力はあります。「我が子には自分で人生を切り拓く力がある!」と信じてくださいね。



親が不安でいっぱいだと、お子さんも「自分はダメなんだ」と思ってしまいますよ。
まとめ | 心の土台をしっかり育てると子どもの未来は変わります!
不登校の期間は、エネルギーを蓄え自分を見つめ直す大切な時間です。無理に登校を促したり、プレッシャーをかけたりするのではなく、「この子は大丈夫」と信じ、見守る姿勢がお子さんの未来を変える第1歩になります。
学校に行く道だけが正解ではありません。不登校・引きこもりの末路を心配する前に、セキュアベースを整えてお子さんの心の土台を育ててあげてくださいね。そして、適切なコミュニケーションができるようになれば、親子の信頼関係は必ず深まっていきます。



セキュアベースを作ってお子さんの心の土台をしっかり育ててあげましょう。不登校・引きこもりの末路は、決して不幸ではありませんよ!

