よく聞きませんか?
「お母さんはもっと自分の好きなことして
楽しんだらいいですよ。」
って。
それってどういうこと?とよく聞かれます。
勝手に旅行行ったり、映画観たり、食事したり・・・
子どものことは置いてきぼりでいいの??と。
子どもの年齢によって、ですが・・・
共通して言えるのは、決してそれは
子どもを見捨てたり、子どもの心を置いてきぼりに
することではない、ということなのです。
小学生の間は、子どもだけ家に置いて出かけるのは
難しいと思います。
ご主人や両親、義父母のヘルプがあると
少し一人で買い物に出たり、cafeでお茶を飲んだりするだけで
開放感が持てるかもしれません。
中学、高校生、それ以上であれば、
お母さんは仕事でもプライベートでも
自分の時間を大切にするのは良いことだと思います。
ただし。。。ですが。。。
「子どものことはもうどうでもいいわ~」
「自分の問題だから私は関係ないわ~」
「お母さんが楽しめって言われたから好き勝手するわ~」
ではないということです( ;∀;)
そんなことは分かってる!と突っ込まれそうですが。。。
お母さんが楽しむのは、
子どものことは、尊重した上での話しです。
子どもはお腹にいるときにはお母さんと一体化していて
生まれてすぐ、乳幼児のときには身体は離れても
心はまだ一体化しているようですよね。
でも、そこから徐々に徐々に違う人間であり
それぞれ違う人生を歩んで行くんだと
認識していく必要があるのです。
ところが親が過干渉だと、心がくっつき過ぎていて
感情まで共有するようになります。
そうすると、子どもはいつまでも自分の人生を
生きることができずに、
自分の人生とお母さんの人生を混同します。
親の方も、子どもの人生を自分のもののように
心配し過ぎたり、考え過ぎたり。。。
境界線がどんどん分からなくなっていくのです。
そうすると、親は子どもを置いて出かけたり
自分だけ楽しむことに罪悪感を持ったり
(20歳を過ぎた子どもであっても)
子どもは休日自分をかまってくれない、
お母さんは自分のことばかり考えて
自分のことなんかどうでもいいのか、と
文句を言ったりします。
客観的に考えていかがでしょうか。
親子であっても、境界線は必要です。
境界線を引くことは、冷たいことでもなんでもなく
人がお互いを尊重するために必要なことなのです。
お母さんが楽しんだ方が良い、というのは
子どもの心を置き去りにすることではなく、
子どもの人生と自分の人生を共に尊重するために
そしてそうした生き方を子どもに示すためにも
大切なことです。