子どもが不登校になると、お母さんは自分を責めたり
動かない子どもにガッカリしたりイライラしたり
言わなくていいことまでついつい言ってしまい
親子の仲をますます悪くしてしまう。
心の中のモヤモヤやザワザワに左右されて
毎日気持ちがアップダウン。
いくら思考では分かっていても、イライラしたり
口出ししたりしたくなるのは
それ、インナーチャイルドが「気づいて!」って
言っているのかもしれません。
インナーチャイルドとは、おもに子どもの頃に
傷ついた心が癒されないまま
心に残っている感情のことをいいます。
虐待を受けていたとか、過干渉や支配的な扱いを
受けていた人だけではなく、
親子関係は良好だったけれど、例えば
親の機嫌が悪かったときに
ちょっとしたことで怒られてしまって
そのときの悲しい気持ちがを、心の奥底に閉じ込めたまま
その気持ちが残っているのかもしれません。
或いはお母さんに褒められるのが嬉しくて
一生懸命に自分の感情を押し殺して
「良い子」でいなければと思ったのかもしれません。
感情は感じ切ると昇華してなくなりますが
押し殺した感情はそのまま潜在意識に残り
何かあると「感じて!気づいて!」と顔を出すのです。
アタマでは分かっているのにうまくいかないな
何でかわからないけど目の前の子どもにイライラする
そんなときはインナーチャイルドと対話をしてみましょう。
====================
先日、セッションの中でインナーチャイルドワークをしました。
ワークをしているときも涙が流れて、
「子どもの私は寂しそうな顔をしている」
と伝えてくれました。
数日後に送ってくれたLINEには
「私には寂しい、という感情はないと思っていました。
今まで一度も寂しいと思ったことがないから。
でも、ワークをしたときに子どもの私が寂しそうに見えて
そうしたら、寂しい、寂しい、寂しい感情が
わあ~って出てきて・・・
私、寂しかったんです。愛して欲しかったし
助けて欲しかったし、怖かった。
でも、そういう感情全部押し殺して見ないように
していただけだった。
子どもは早く育って巣立ってほしいって思ってたけど
本当は誰かにそばにいてほしかったんですね。
無条件で愛してくれる存在がこんな近くに
いたんだなあと思ったら、涙が止まらなくなりました。
どんな私も受け容れてくれる子ども達。
無条件で愛してくれる子ども達。
私の周りは愛に溢れているって気づいたら
このままで十分幸せなんだと気づきました。」
お子さんの行動や態度にどうしてもイライラしてしまい
子どもを何とかしなければ、とずっと思ってきた方です。
インナーチャイルドは悪いものでもなんでもありません。
排除するのではなく、その存在に気づいてあげること。
抑えていた感情が溢れ出したとき、
様々な気づきがあります。
私たちはもともと愛に溢れる存在です。
インナーチャイルドをしっかり癒すと
本来の自分に戻り幸せを感じられるのです。